MWC執行委員会:熟議し、歓迎し、祝う

【コロンビア、ボゴタ】メノナイト世界会議(MWC)の「リニューアル2027」(宗教改革におけるアナバプティズムの誕生を記念する10年がかりのイベント)を始めるにあたり、執行委員会がドイツで開催され、記録的な数の新入会員が参加を認められた。

アウグスブルク(ドイツ)で2017年2月12日に開催された集会「み言葉によって変えられる:アナバプテストの視点で聖書を読む」をはさんで、執行委員会、4つの委員会、ヤング・アナバプテスト(YABs)委員会がもたれ、MWCスタッフと各地域の代表者が集い、交わりと意思決定を行った。MWCがルーテル世界連盟とキリスト教一致推進評議会(カトリック)とともに数年がかりで行ってきた三者対話の最終会合も、このときにもたれた。

執行委員会では、メノナイト世界会議の正会員数は105教会団体と1国際団体となることが報告され、今後の新規入会とあわせて2018年の総会で承認される予定。オーストラリア、メキシコ、イギリスの教会団体は休会ないし閉会扱いとなった。新たに加えられたのは、キリストの教会モン第7区(タイ)、ブラジル・メノナイト福音教会会議(COBIM)、プエルトリコ福音メノナイト教会会議(以上、正会員)、ウガンダ・メノナイト教会、オーストリア・メノナイト自由教会、ポルトガルメノナイト教会連合(以上、準会員)。

執行委員会はまた、総会に対し、MWCの名称変更を検討するプロセスを開始するよう、提案した。今後数年かけて、各地域代表が教会指導者らとともに、より包含的な名称について検討を行う。

グローバル・アナバプティズム研究所のジョン・ロスは、グローバル・アナバプテスト・プロファイルについて説明した。この調査は英語で刊行(電子版はwww.goshen.edu/isga/gapにアップ)されるほか、スペイン語やフランス語など5言語に翻訳される予定。

12月に集中する献金を財政計画に反映させやすくするため、執行委員会は2017年暮れにインターネット会議を行い、会計年度の終わりを2018年8月31日に変更する手続をとる。

現事務局長の6年の任期が、2018年に満了する。執行委員会は全会一致で、セザール・ガルシアの2期目への再任を要請した。ネルソン・クレイビルMWC議長はドイツのことわざを引用し、MWCは「羊毛を生やし、乳を出し、卵を産んで、最後は肉になる豚」を雇いたい、と述べた。「大きな責務にも関わらず、セザールは熱心に働き、MWCのビジョンをもち、さまざまな仕事や役割で効果的に働いてくれる。もう1期務めてくれることをうれしく思う。」

各委員会では、平和委員会でジェレマイア・チョイ(香港)がチョン・ナムシク(韓国)に代わって委員となり、YABs委員会のラテンアメリカ代表がドミニク・バーゲン(パラグアイ)からオスカル・スアレス(コロンビア)に交代した。

クレイビル議長は言う、「イエスに従う70人が、世界中から16世紀のアナバプティズムの歴史的中心地に集まった。教会の過去と未来が生き生きとした形で出会った。ここアウグスブルクで、アナバプテストの宣教を引っ張る今日の証し人たちが、礼拝し、ビジョンを共有し、議論し、計画し、ともに笑い、ときに泣いた。洗礼について三者対話に取り組んだカトリックとルター派の代表と交わりをもてたことはとりわけ喜ばしい。友情を作り上げ福音に共通の希望を見出すことは、私たちすべてを勇気づけるものであり、ともにこの世に証ししていく力となるだろう。」

(メノナイト世界会議)

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